私も『実践Rustプログラミング入門』を書きました

先日、Rustについての書籍を共著で出版させていただきました。

勤務先のフォルシア株式会社1ではShinjuku.rs2という勉強会を定期的に開催しているということで、秀和システム社から執筆の打診を受けて開始したものです。

覚えていること

これまでいろいろな方から「本を出すということは金銭的な報酬が労力に見合わないけど、それでも書きたかったらいい経験になるよ」と聞いていました。すでに『プログラミングRust』『実践Rust入門』といった良書がある中で出版する意味のある本とは?誰が書く?といった検討をして、Shinjuku.rsにはいろいろなジャンルの方が参加してくださっているので一緒に作れるんじゃないかとお声掛けをしました。

共著者の皆さんは快く引き受けてくださり、キックオフMTGを行いました。「大人数なのにこんな活発な議論ができるなんて、良い本になりますね」と編集者の方に仰っていただいた記憶があります。その後ご飯の炊き方のような執筆期間を経て脱稿しました。執筆しているときはとても大変だったような気がしますが、markdownの原稿がパシッとしたDTP原稿になり、ズッシリとした書籍になるのは感慨深かったです。

私は2章、3章の一部、6章、はじめに3を担当しました。共著者の皆さんは面白い原稿を書いていただいたり、圧倒的フォロワー数で宣伝していただいたりしました。初めての執筆を良い座組で経験させていただいたと感謝しています。中でも初田さんと吉川さんには頭が上がりません。当初想定していた担当分を巻き取っていただいたり、著者レビューを積極的に行っていただいたりしました。

祝、増刷!

増刷が決まりました。ありがとうございます。 編集者の方によると「発刊後、即、増刷」「異例のはやさの増刷」だそうでRustへの期待の高まり、Rustコミュニティの盛り上がりが感じられる良い知らせです。ありがとうございます。

そこで、これからRust本を選ぶ方のためにも、サンプルを動かしてみて頂いた方はぜひカスタマーレビューを書いていただけませんでしょうか。分厚い本なので仕方のないことかもしれませんが、まだレビューがなく不安に思っております。よろしくお願いいたします。


  1. 膨大な量のデータにおける検索を可能にしてきたSpook®(スプーク)を技術基盤に、企業のデータやECサイトに関わる様々な課題を解決する会社。オフィスはJR新宿ミライナタワー13階にありとてもアクセスがよい。

  2. 隔月開催のRustのLT会。以前はフォルシア株式会社の会議室で行っていたが、最近はコロナ禍でオンラインでの開催となっている。

  3. 目次でいうと環境構築、標準ライブラリのマクロ、WebAssembly